Birds flying in the rain

実際に使って良かったものを紹介してます。

「生前から巻き起こる刑事コロンボ役の名俳優ピーター・フォークの財産バトル」


あの名探偵コロンボを演じたピーター・フォーク。

彼が晩年にアルツハイマー病を患い、自分があのコロンボ役を演じていたことすら分からなくなった時、すでに彼の家族間で熾烈な戦いが始まっていました。

 


妻のシェラさんと養女キャサリンさんがその戦いの当事者。

ふたりが争ったのは、フォークが亡くなった後ではなく、生前の財産管理の権利です。アルツハイマー病で意思疎通が困難になっていたフォークを前に、誰が財産を管理し、決定権を握るのかという骨肉の争いが繰り広げられたのです。

 


ここで疑問が湧きます。

アメリカでは養子縁組に対する抵抗感が少ないとされるものの、実際の場面では血の繋がりの有無が関係を複雑にする。

シェラさんが妻である立場から、最終的に法的な勝利を収め、財産管理人として認められましたが、この決定には「自分が産んだ子供ではない」養女キャサリンさんとの微妙な距離感も影響していたのではないかと推測せざるを得ません。

ちなみに買ったのは妻のほう。

 


アルツハイマーに苦しむピーターの前で繰り広げられた財産バトル。

コロンボ役で観客の愛を集めた彼が、この世を去るまで自分の記憶すら保てず、家族が財産を巡って争う姿を見せられたとすれば、どれほど皮肉な話でしょう。

コロンボの探偵魂があったなら、真相をどう暴いたのでしょうか。

 

なぜ突然ピーター・フォークのことを思い出したのかというと、渋い映画『ベルリン・天使の詩』を観たからです。

Amazonプライム・ビデオのオススメに上がってきたので、暗い雰囲気の白黒映画かな、と軽く構えていたら、なんと中盤で彼が本人役として登場し、コロンボの撮影をしているじゃありませんか。しかもたくさん出てる。

ユーモラスな場面もあり、設定としても抜群に面白い。

映画の中で堂々と本人役を演じるフォークの姿に引き込まれて、つい彼のことを色々と調べてしまいました。

 


そうして知ったのが、彼が83歳まで生きたことと、晩年の家族間のごたごたです。

LAで生涯を過ごしたにもかかわらず、アルツハイマーと家族の争いという暗い影が彼の人生に残ったことを知りました。

彼の人生もまた、LAのカラッとした太陽とは無縁だったのかもしれないと、なんだか不思議な気持ちになりました。

でも、一応家族に介護してもらって良かったのかな?